花に爪痕


幸福を隔てることなく喰らいつく甘さ控えめ君の手のひら

道すがらウブなあなたに噓をつく

背丈さえ全てあなたのためなのよ

可愛くなったあの娘が一人であり続けることを一人で勝手に願う

惑いながら溶かせる悩みは飽和し固形でさえも愛おしい君

花に爪痕にじませる

赤い空君に口づけ手を取って回ろうこのまま寒いだけだし

本当は全部背負わせてやりたいの親切でしょう優しいでしょう

一瞬の夜は対比で輝くから すべて何て得られないの

本当の黒はどこにもありはせぬ怖がらないで所詮は灰