この世の全て


あるはずの星もいつかは消えるそう望遠鏡で眺めていただけ

午後8時蛍光灯を背にうけて風あびながら夜を見下ろす

空の箱透明だけを詰め込んだ反射だけがこの世の全て

晴れ間って愛おしいこと連れて行ってね

風吹けど世界は変わらず平行線

どこまでも血は浸みていく日は溶けていく

肩から生まれた花は脊髄

手のなる方へ 鈴はきらめくクリスマス

白い雲砂糖がこぼれた昼下がり赤い煙が上って消えた

なぞらえた猫がのびゆく暁に天に昇りて羽を授かる