私は液体


ノベルティを本に挟んで

一人きり気遣われぬよう目をそらすあの日の自分が夢に出てきた

ざらついた瞼に流したユルい日々

あのときの精一杯の思慮は今いじらしさとして消費される

背伸びせず大人になってしまったから私はすべてを背負って生きる

日常を愛するために米を炊き趣向を凝らした飯を食う

あてもなくくつろぐ地球は回ってる

今の世に飽きないように生き急ぎ、愛おしい日々吹きこぼれる

日が暮れた影は消え去る私は液体

質量を感じる生は艶めかし